Webデザイナーにおすすめの資格11選。メリットと注意点、勉強方法

Webデザイナーおすすめの資格11選
目次

Webデザイナーに求められるスキル

Webデザイナーに必要なスキルは以下の通りです。

1. コミュニケーションスキル

2. デザインツールの操作スキル

3. コーディングスキル

4. 柔軟な対応力

5. マーケティングスキル

これらのスキルを身につければ、Webデザイナーとして活躍できるでしょう。

1. コミュニケーションスキル

Webデザイナーの仕事は、クライアントと話すことから始まります。

相手がどんなWebサイトを作りたいのか、そのイメージや目的を聞き出して、どんなデザインが最適かを考えます。

ここでは「聞く力」が重要です。

相手の要望をきちんと理解して、それに合った提案をする力が必要です。

2. デザインツールの操作スキル

Webデザイナーは、使いやすく、見やすいWebサイトを作る必要があります。

そのためには、IllustratorやPhotoshopといったツールを扱えることが重要です。

3. コーディングスキル

Webページを作成する仕事の場合、HTMLやCSSといったプログラミング言語で「コーディング」を行います。

デザインだけでなく、プログラミングの知識も持っていると強みになります。

4.  柔軟な対応力

例えば、Webサイトをクライアントから頼まれた場合、クライアントの要望に基づいて修正することも必要です。

また、Webサイトを利用するユーザーがどんな行動をするかをデータで分析して、より使いやすいサイトに改善していくことも大切です。

ここでは、柔軟に対応する力やデータを理解する力が必要です。

5. マーケティングスキル

デザインが上手に作れるだけでは、Webデザイナーとしては成功しません。

多くの人に見てもらったり、売上を上げたりするためには、マーケティングの知識が役立ちます。

例えば、検索結果で上位に表示されるためのSEOの知識や、ユーザーが使いやすいデザインを考えることが大切です。

Webデザインの資格を取得するメリット

Webデザイナー関連の資格を取得するメリットは以下の2つです。

1. 転職活動で役立つ

2.知識を効率よく幅広く学べる

1. 転職活動で役立つ

Webデザイナーになるために必須の資格はありません。

主に実務経験や制作実績が重要視されることが多いです。

しかし、経験や実績がないWebデザイナー未経験者にとって、資格取得は基礎知識の指標となります。

学習意欲もアピールできるのでおすすめです。

2.知識を効率よく幅広く学べる

資格を取るために勉強すると、必要な知識を効率よく、幅広く学ぶことができます。

試験に向けた勉強を通して、Webデザインの基礎をしっかり身につけることができ、それを実際の仕事で活かすことができます。

公式のテキストや教材を使えば、信頼できる正しい情報が手に入ります。

知識に偏りがなくなるのもメリットといえるでしょう。

Webデザイナー関連の資格を取得するときの注意点

Webデザイナー関連の資格を取得するときの注意点は以下の通りです。

1.基礎知識がないと独学は難しい

2.資格取得には専用の機材やソフトが必要な場合もある

1.基礎知識がないと独学は難しい

Webデザイナーを目指すとき、独学で進めるのは難しいです。

特に、HTMLやCSSといった基礎知識がないまま進むと、間違ったやり方を覚えてしまったり、正しい方法が分からなくなることがあります。

まずは、基本を学校やオンライン講座で学んでから独学に取り組む方が、効率よく進められます。

2.資格取得には専用の機材やソフトが必要な場合もある

Webデザイナーの資格を取るには、専用のソフトや機材が必要になることがあります。

たとえば、Adobe PhotoshopやIllustratorといったデザインソフトは有料で、パソコンの性能も必要です。

ですが、これらの道具に投資することで、より良いデザインスキルを身につけ、将来の仕事に役立つ可能性が広がります。

Webデザインでおすすめの資格11選

以下はWebデザインでおすすめの資格11選を紹介します。

1. ウェブデザイン技能検定(国家資格)

Webデザインの実務能力を問う国家資格。

レベルに応じた等級があり、基礎から高度な技術まで幅広くカバー。

等級3級、2級、1級
出題形式学科試験と実技試験
受験料3級:学科6,000円/実技8,000円
2級:学科7000円/実技16,000円
1級:学科8,000円/実技25,000円
おすすめのテキスト・改訂版 ウェブデザイン技能検定3級 過去問題集
・プロを目指す人のHTML&CSSの教科書[HTML Living Standard準拠]
必要な勉強時間3級:50~100時間
2級:100~150時間
1級:150~200時間
合格率3級:60%
2級:40%
1級:20%
参考https://www.webdesign.gr.jp/
https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1306/column/column04.html

2. ITパスポート試験(国家資格)

IT全般の基礎知識を問う国家試験で、Webデザインに限らずITに関連する広範な知識が学べる。

等級なし
出題形式CBT(コンピュータベース)形式、選択問題
受験料7,500円
おすすめのテキスト【令和5年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
必要な勉強時間150時間
合格率社会人75.6%、学生24.4%(令和6年8月度)
参考https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

3. Webクリエイター能力認定試験

WebページのデザインやHTML、CSSの知識・技術を評価する資格。

等級スタンダード、エキスパート
出題形式スタンダード実技試験
エキスパートは知識問題と実技問題
受験料スタンダード:6,100円
エキスパート:7,700円
おすすめのテキストWebクリエイター能力認定試験公式テキスト
必要な勉強時間スタンダード:24時間
エキスパート:38時間
合格率合格率: 87.4%
参考https://www.sikaku.gr.jp/web/wc/

4. HTML5プロフェッショナル認定資格

HTML5に関する専門的な知識を問う資格。フロントエンド技術の習得に役立つ。

等級レベル1、レベル2
出題形式CBT形式、選択問題
受験料レベル1:16,500円
レベル2:16,500円
おすすめのテキスト・HTML教科書 HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 スピードマスター問題集 Ver2.5対応
・HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 対策テキスト&問題集 Ver.2.5対応版 
必要な勉強時間40時間以上 
合格率非公開
参考https://html5exam.jp/

5. アドビ認定プロフェッショナル

アドビ製品を使いこなすスキルを証明する資格。PhotoshopやIllustratorのスキルを評価します。

等級なし
出題形式科目ごと(Photoshop、Illustrator、Premiere Pro)
受験料(一般)10,780円
(学割) 8,580円
おすすめのテキスト・アドビ認定プロフェッショナル対応 Photoshop 試験対策
・アドビ認定プロフェッショナル対応 Illustrator 試験対策
必要な勉強時間60~100時間
合格率非公開
参考https://adobe.odyssey-com.co.jp/

6. Photoshop(R)クリエイター能力試験

Photoshopの操作スキルを評価する資格。

等級スタンダード、 エキスパート
出題形式実技試験、知識問題(エキスパートのみ) 
受験料スタンダード:7,800円
エキスパート:8,800円
おすすめのテキストPhotoshopクリエイター能力認定試験問題集
必要な勉強時間20時間〜25時間
合格率スタンダード:75%
エキスパート:75 %
参考https://www.sikaku.gr.jp
https://www.sikaku.gr.jp/ns/ps/

7. Illustrator(R)クリエイター能力認定試験

Illustratorの操作スキルを評価する資格。

等級スタンダード、エキスパート
出題形式実技試験
受験料スタンダード:7,800円
エキスパート:8,800円
おすすめのテキストIllustrator®クリエイター能力認定試験問題集
必要な勉強時間20~60時間
合格率スタンダード:75%
スタンダード: 75%
参考https://www.sikaku.gr.jp
https://www.sikaku.gr.jp/ns/il/

8. 色彩検定

色に関する知識や理論を学ぶ資格で、デザインに必須の色彩センスを養うことができる。

等級 1級、2級、3級、UC級
出題形式マークシート形式
受験料UC級:6,000円
3級:7,000円
2級:10,000円
1級:15,000円
おすすめのテキスト色彩検定公式テキスト
必要な勉強時間3級:50時間
2級:100時間
1級:150時間
合格率 3級:75%
2級:75%
1級:50%
UC級:90%
参考https://www.aft.or.jp

9. カラーコーディネーター試験

色彩を使ったデザインやコーディネートの知識を問う資格。

等級スタンダードクラス、アドバンスクラス
出題形式CBT形式
受験料スタンダードクラス:7,700円
アドバンスクラス:9,900円
おすすめのテキストカラーコーディネーター検定公式テキスト
必要な勉強時間スタンダードクラス:50時間
アドバンスクラス:100時間
合格率スタンダードクラス:75%
アドバンスクラス:45%
参考https://kentei.tokyo-cci.or.jp/color/

10. Webデザイナー検定

Webデザインに必要な知識や技術を総合的に評価する資格。

等級ベーシック、エキスパート
出題形式選択問題
受験料ベーシック:5,600円
エキスパート:6,700円
おすすめのテキストWebデザイナー検定公式テキスト
必要な勉強時間ベーシック:30時間
エキスパート:40時間
合格率ベーシック:70%
エキスパート:40%
参考 https://www.cgarts.or.jp/v1/kentei/about/web/index.html

11. マルチメディア検定

Webやマルチメディア全般に関する知識を問う資格。広範なITスキルも含まれる。

等級ベーシック、エキスパート
出題形式選択問題
受験料ベーシック:5,600円
エキスパート:6,700円
おすすめのテキストマルチメディア検定公式テキスト
必要な勉強時間ベーシック:40~50時間
エキスパート:100~150時間
合格率ベーシック:65%
エキスパート:40%
参考https://www.cgarts.or.jp/v1/kentei/about/multimedia/index.html

ITパスポート試験がおすすめ

Webデザイン未経験の人が一番はじめに取る資格としておすすめなのは、「ITパスポート試験」です。

おすすめする理由

ITパスポート試験をおすすめする理由は以下の通りです。

1.基礎的なIT知識を幅広く学べる 

2.難易度が低く、独学でも取り組みやすい

3.費用が比較的安価で、手軽に挑戦できる  

1. 基礎的なIT知識を幅広く学べる 

Webデザイン未経験者にとって、Webデザインの技術やツールを学ぶ前に、まずIT全般の基礎を理解することはとても大切です。

ITパスポート試験では、インターネットの仕組みやセキュリティ、ネットワークの基本など、Webデザインに必要な基礎的なIT知識を広く学べます。

これらの知識は、未経験者にとって、デザインに必要な基本の「土台作り」として最適といえます。

2. 難易度が低く、独学でも取り組みやすい

 ITパスポートは国家資格ですが、初歩的な内容が多いため、専門知識がなくても比較的短い学習時間で挑戦できます。

Webデザイン未経験者にとって、まずは合格率が高く独学でも取り組みやすい資格を取得することで、自信をつけることができるでしょう。  

3. 費用が比較的安価で、手軽に挑戦できる  

ITパスポート試験の受験料は7,500円と比較的安価です。

専門的な教材や高価なデザインソフトが必要ないため、未経験者が気軽に挑戦できる資格です。

最初の資格として無理のない範囲で挑戦でき、これを機にさらなるステップアップを目指せます。

以上の理由から、Webデザイン未経験者が最初に挑戦する資格として、ITパスポート試験はおすすめの資格です。

デザインだけにとどまらず、ITに関する基礎知識をしっかりと固めることで、その後の学習や仕事に活かせる土台を作ることができます。

勉強方法

Webデザインの資格を取得するためには、さまざまな勉強方法があります。

自分の学び方やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

以下に、代表的な3つの勉強方法を紹介します。

1.独学

2.通信講座・オンラインスクール

3.専門学校・スクール

1. 独学

自分で公式教材や参考書を購入し、独学で資格取得を目指す方法です。

費用を抑えつつ、自分のペースで学習できるのが特徴です。

メリット費用が安い…教材費と受験料だけで済むため、経済的負担が少ない。
自分のペースで学べる…忙しい人でも、スケジュールを自由に組める。
実践的な勉強…課題や実例をもとに独自に学びを深めることができる。
デメリットサポートがない…わからないことがあっても、自分で調べる必要がある。
モチベーション維持が難しい…長期的な勉強になると、継続が難しくなる場合も。
おすすめの人自分で計画を立てて勉強できる人
コストを抑えて学びたい人
相場費用テキストや問題集の購入費用: 3,000円~10,000円
資格試験の受験料: 5,000円~15,000円(資格により異なる)
参考例【ITパスポート教材価格】
令和6-7年度版 ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集 (よくわかるマスター)
富士通ラーニングメディア
価格:2,420円

【Webクリエイター能力認定試験の公式テキスト】
Webクリエイター能力認定試験HTML5対応スタンダード公式テキスト―サーティファイWeb利用・技術認定委員会公認
富士通エフ・オー・エム(FOM出版)
価格:2,750円

2. 通信講座・オンラインスクール

オンラインで学習できるプログラムを利用して、資格取得を目指す方法です。

動画授業やオンライン教材で効率的に学べるのが特徴です。

メリット・サポートが充実…プロの講師による指導やフィードバックを受けられる。
・スケジュールの自由度…通信講座なら、いつでも好きな時間に学習が可能。
・最新情報をキャッチできる…オンラインならではの、最新のWebデザイン技術やツールに関する情報も学べる。
デメリット・費用がかかる…独学に比べて、受講料や教材費がかかる。
・自己管理が必要…自宅での学習のため、計画的に勉強を進める必要がある。
おすすめの人一定のサポートを受けながら学びたい人
自宅で効率的に学習したい人
オンラインで最新の情報を取り入れたい人
相場費用通信講座の受講料:30,000円~100,000円
オンラインスクールの受講料:50,000円~200,000円
参考例【ユーキャンのプログラミング・Web制作入門講座】
Web制作入門コース(HTML/CSS)
Webデザイン入門コース(Photoshop)
プログラミング入門コース(PHP)
価格:各64,400円
https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/1459

【スタディングのITパスポート講座】
価格:7,920円
https://studying.jp/itpassport

3. 専門学校・スクール

専門学校やスクールに通い、Webデザインの基礎から実践までしっかりと学びながら資格取得を目指す方法です。

実際に講師や仲間と交流しながら学べます。

メリット徹底したサポート…直接講師からの指導を受けられ、実践的なフィードバックが得られる。
学習環境が整っている…学校やスクールの設備や教材をフルに活用できる。
・仲間と一緒に学べる…同じ目標を持つ仲間がいることで、モチベーションが高まる。
デメリット時間と費用がかかる…通学が必要なため、時間の拘束が大きく、受講料も高額。
通学の手間…学校やスクールに通うための移動や時間が必要。
おすすめの人体系的にWebデザインを学びたい人
資格取得だけでなく、実務経験や人脈も得たい人
集中的に学び、確実にスキルを身につけたい人
相場費用専門学校・スクールの受講料:150,000円~600,000円  
参考例【デジタルハリウッド STUDIO by LIG】
学習スタイル:通学
Webデザイナー専攻(6ヶ月)517,000円
https://school.dhw.co.jp/course/web

【インターネットアカデミー】
学習スタイル:通学、オンライン
Webデザイナー入門コース(1〜3ヶ月) 209,000円
WEBデザイナー総合コース(12ヶ月)760,760円
https://resemom.jp/manabi/webdesign-school

Webデザインの資格取得に向けた勉強方法には、独学、通信講座、専門学校の3つがあります。

自分の学習スタイルや生活に合った方法を選ぶことで、より効率的に資格取得が可能です。

まとめ

Webデザインに求められるスキル

・ コミュニケーションスキル

・ デザインツールの操作スキル

・コーディングスキル

・柔軟な対応力

・マーケティングスキル

資格取得のメリット

・転職活動で役立つ

・ 知識を効率よく学べる

資格取得の注意点

・独学は基礎知識がないと難しい

・機材やソフトが必要な場合がある

Webデザインでおすすめの資格

1. ウェブデザイン技能検定(国家資格)

2. ITパスポート試験(国家資格)

3. Webクリエイター能力認定試験

4. HTML5プロフェッショナル認定資格

5. アドビ認定プロフェッショナル

6. Photoshopクリエイター能力試験

7. Illustratorクリエイター能力認定試験

8. 色彩検定

9. カラーコーディネーター試験

10. Webデザイナー検定

11. マルチメディア検定

初心者におすすめの資格

Webデザイン未経験者におすすめの資格は「ITパスポート試験」。

理由は、Webデザインに関連するITの基礎知識を広く学べ、独学でも挑戦しやすいからです。また、費用も比較的安価な点もメリットです。

資格取得のための勉強方法

1. 独学: 公式教材や参考書を使い、費用を抑えて自分のペースで学べる方法です。

2. 通信講座・オンラインスクール: プロの講師からの指導を受けながら、オンラインで効率的に学習できます。

3. 専門学校・スクール: 体系的に学びたい人向けで、徹底的なサポートと実践的な環境が整っていますが、費用が高額で通学が必要です。

Webデザイナーとして活躍するためには、技術的スキルだけでなく、コミュニケーションやマーケティングなどの多岐にわたるスキルが求められます。

また、資格取得は未経験者にとっての基礎知識の証明や、学びの指標として有効です。

自分に合った勉強方法を選び、効率的にスキルを習得しましょう。

この記事が、Webデザインの資格選びの参考になれば幸いです。

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