言葉はその字義通りの意味だけでなく、言外の意味や感情を伝えるものです。面と向かって話していれば、相手の表情や声の大きさ、トーンで反応を確かめることもできます。
しかし、文字に記された場合はそうはいきません。Webサイトに記された言葉に反発を持った訪問者は二度と戻ってはきません。
ライティング5つのNGワード
NGワードその1「教える」
「このサイトでは、......をお教えします。」
「~~の便利な使い方を教えるので参考にしてください。」
「教える」という言葉は、学校の先生を思い出せます。あのつまらなくて全く興味のないことをだらだらと話していたあの先生を。脳は無意識に「教える」を拒絶するのです。
代わりにこう書く
「このサイトでは、......をご紹介します。」
「~~の便利な使い方をご紹介するので参考にしてください。」
この言葉のほうがいい理由
「紹介する」は、この先にある文章は読むに値するものだというような意味を含んでいます。
NGワードその2「学ぶ」
「この章では......を学びます。」
「学ぶ」と言うと時間やエネルギーがかかりそうなものだと思われます。それと「教える」と同じく学校を思い出してしまいます。
代わりにこう書く
「この章では......がわかります。」
この言葉のほうがいい理由
「わかる」というのは、そこまで努力をしなくてもうまく理解できるような意味に取れます。
NGワードその3「詳細」
「興味のある方には、さらに詳細をメールマガジンにてご提供します。」
「詳細」というのは、細かなこと・重箱をつつくようなこと、枝葉末節の印象を与え、あまり重要ではないものと受け止められます。
代わりにこう書く
「興味のある方には、さらに踏み込んだ内容をメールマガジンにて紹介しています。」
この言葉のほうがいい理由
「踏み込んだ内容」というのは具体的で価値があるもの受け止められます。こちらの表現のほうが、もっと知りたいという欲求を刺激します。
NGワードその4「事例」
「弊社のWebサイトで……の事例がご覧になれます。」
「事例」というのは学術的な堅い言葉で、つまらなそうな感じがします。
代わりにこう書く
「弊社のWebサイトで......の成功談がご覧になれます。」
この言葉のほうがいい理由
こちらの方が具体的に何を見ることができるのかをイメージできます。人は、起承転結があり、なおかつ成功した話を聞くのが大好きです。
NGワードその5「保証」
「この商品(サービス)で効果がない時は、返金保証をいたします。」
「保証」という言葉は、契約書や約款のような小さな文字で書かれた小難しさとよそよそしさを感じさせます。
代わりにこう言おう
「もしこの商品(サービス)で効果が出ない時は、払い戻しいたします。」
この言葉のほうがいい理由
「払い戻し」は、何か問題があった場合に、お金が返ってくることを現実的に約束している言葉です。